2023年IT補助金始まります。
中小企業庁主幹の2022年度のIT補助金の最終申請が終わろうとしています。
2022年度は中小企業のDX化、そしてインボイス制度が始まる事を受け、
補助率が高い「デジタル化基盤導入枠」が追加され、多くの企業の皆様がこの「デジタル化基盤導入枠」にて補助金申請を行いました。
また、ネットショッピングが非常に身近になってきたこともあり「デジタル化基盤導入枠」に含まれます「ECサイト導入」も今年は沢山のご依頼があり、
まだ審査中や製作途中の会社様もいらっしゃる程、賑わっております。
ありがとうございます。
さて、まだまだ2022年度の事業は終わっていませんが、
来年度2023年度のIT補助金の概要が届きましたのでお知らせいたします。
2022年度補助金の枠組みをベースとして、より企業様が導入しやすいような補助金に変わったようです。
例えば
補助額1/2の通常枠A型を見ますと
補助金を利用するにはこれまで最低30万以上のソフトを購入しなければなりませんでした。
2023年度はこの下限が引き下げられて、5万以上のソフトでも補助金を利用する事が出来る様になります!
有名な「やよい会計」ですと値段が8万円程度ですので今年度は対象外でしたが、今年は対象になり4万円で購入が可能です。
この下限変更は補助額が2/3~3/4と高い「デジタル化基盤導入枠」も同様でして、
これまで5万円以上だった下限が撤廃され、数千円からでも補助金の対象となります!
IT補助金「通常枠」「デジタル化基盤導入枠」の違い
弊社が受けた中で一番多いお問い合わせが、通常枠とデジタル化基盤導入枠の違いに関してです。
なるべく分かりやすく説明をさせて貰いますと、
「通常枠」はもともとのIT補助金です。
「生産性向上を目的とし、それを実現できるソフトを導入する事で中小企業全体の底上げを行う」為にIT補助金は誕生しました。
そして、昨今のDX(デジタルトランスフォーメーション)と言われるような企業のデジタル化が推進されるようになったことと、
インボイス制度が実施される事が決まり、それを実現させるためのツールも補助金の対象にしよう。となり
令和3年度から「デジタル化基盤導入枠」が誕生しました。
要するに、
「通常枠」・・・補助率1/2(税抜価格に対して)
生産性を上げる為にITツール(ソフト)を導入する場合。
・・・生産管理システムや在庫管理、勤怠管理など
※「A類型・B類型」は導入するソフトの金額で単純に分かれています。
「デジタル化基盤導入枠」・・・補助率2/3~3/4(税抜価格に対して)
職場を「デジタル化」したい場合
会計ソフト・決済ソフト・ECサイト・受発注ソフト。
さらに、デジタル化ですのでパソコンやタブレット、レジ、発券機などのハードウエアと呼ばれるものも「デジタル化基盤導入枠」に限り対象。
(下表通りですが、会計・受発注・決済・ECソフトの内、一つの機能のみ搭載しているソフトの場合は50万まで補助金が出ます。
組み合わせでも構わないので二つ以上機能がある場合、補助金が50万を超える部分は2/3補助金が出ます。)
となります。
税抜き3,000,000円、生産性向上のITツールを導入する場合
実費1,800,000円
・生産性向上のため→「通常枠」1/2
通常枠で申請し採択された場合は税抜き価格に1/2が補助金となりますので
3,000,000(ソフト本体)+300,000(税)=3,300,000円を支払い、後日1,500,000が国から補助されます。
実費は税を含めて1,800,000円となります。
税抜き3,000,000円、デジタル化のITツールを導入する場合
・デジタル化のため→「デジタル化基盤導入枠」
・ソフトが会計・受発注・決済・ECソフトの内、機能が一つの場合「実費2,800,000円」
300万の3/4は2,250,000円ですが、補助金は上限50万となり後日、国から補助されます。
330万-50万=280万
・ソフトが会計・受発注・決済・ECソフトの内、機能が二つ以上の場合「実費1,244,445円」
300万の内、補助金が50万円になるまで3/4補助=500,000円(666,667の3/4=500,000)
300万の内、3/4補助になる666,667円を超えた差額2,333,333に対して2/3補助=1,555,555円
合計して2,055,555円が補助金として後日、国から振り込まれ、実費は税込3,300,000円-2,055,555円=1,244,445円となります。
少し分かり辛いですね。。。。
50万円はソフトの値段ではなく補助額です。
IT補助金のサイトにデジタル化基盤導入枠の計算機がありますので、導入予定のITツールがいくつ機能を持っているかお調べ頂き計算してみて下さい。
IT導入補助金公式サイト_デジタル化基盤導入枠補助額シミュレータ
レゾナンスはIT導入支援事業者ですので、分からない事がありましたらどうぞお気軽にお問い合わせ下さい。
2023年度IT補助金の開始時期は決まっておりませんが、毎年同様の3月末から4月頭くらいから始まると思われます。